歯科医院で治療に行くと、レントゲンを撮影して歯の内部や骨など直接見ることのできない部位を確認したことがある人は多いでしょう。
最近はCTを撮影する機械も普及し、より三次元的に状態を把握できるようになりました。
そして、カメラで口や顔の写真を撮影することもあります。
口の中をカメラで撮影した写真は、口腔内写真と呼ばれ、治療の前の状態と治療後の状態を比較するのに役立ちます。
虫歯や歯周病を放置していると、お口の状態はどんどん悪化してしまいます。
治療開始前の状態を撮影しておくことで、経過が患者さんにも分かるようになります。
矯正歯科では、歯並びだけでなく、横顔なども事前に撮影しています。
これは、歯の出方や顔の形が治療によって変わるためです。ホワイトニングする前に撮影しておくと、どのくらい歯が白くなったかが客観的に分かるなど、さまざまなメリットがあります。
歯科医院でカメラを使うことに意外性を感じる患者さんもいますが、治療に役立っています。
大学の歯学部で学び、大学病院や歯科医院である程度経験を積むと独立開業を考え始めるドクターも多いです。
開業を決める前に考えておくべきこととしては、まず開業する場所をどこにするかです。地域や駅によって客層や治療目的も大きく異なり、歯科医院同士の競争率も変わってくるのでとても重要です。
さらに賃貸物件を契約してテナント開業をするのか、自宅と一体化したような戸建てで開業をするのか、さらに診療室の規模はどのくらいにしてユニットを何台設置するのかなどもある程度明確にしておく必要があります。
他にも物件費用や内装のリフォーム費用、医療機器と医療材料の仕入れやHPや看板などの広告費といった設備投資の面での費用と、人件費と水道光熱費といった固定費はいくらかかるのかなども把握しておかなければなりません。
保険診療の収入は診療月の2か月後まで入らないので当面治療費を収入源とすることもできないため、しっかりと資金を用意しておくことが開業医として軌道に乗るためのポイントといえます。
現在はコンビニと同じもしくはそれ以上に歯医者が増えてきているといった背景もあり、数年で廃業する可能性も決して低くはありません。
同業者との競争に勝ち、多くの患者さんを確保するためには、開業医の人柄や技術はもちろん広告やアピールの仕方を他院と差別化することも良い方法であるといえます。
2022/4/21 更新